こんにちは!高気密高断熱で省エネの家と、そこに暮らす御家族の笑顔をつくっています。
長野市の工務店 水野建設有限会社
三代目 代表の水野健です。
住宅を新築やリノベーションを考えている方々の中には、将来の生活を考慮したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
バリアフリー住宅は、そうしたニーズに応えるための住まいとして注目されています。
今回は、バリアフリーを取り入れた住宅の間取りや注意すべきポイントについて解説します。
□バリアフリーの間取りを決める際のコツ
1.被介護者の立場で考える
バリアフリーの間取りについて考える時に、被介護者の視点から見ることは非常に重要です。
家族に被介護者がいない場合でも、将来のことを考え、どのような環境で暮らしやすいかをイメージしてみましょう。
介護を受ける方は遠慮しがちであることが多いため、家族全員で話し合うことが大切です。
2.段差を無くす
特に高齢者の生活空間には、できるだけ段差を減らすことが推奨されています。
段差が原因での転倒は、寝たきりの原因となることもあるため、注意が必要です。
元気に暮らすためにも段差を無くした間取り設計が必要です。
3.転倒防止の配慮
転倒しないように配慮することも重要なポイントです。
室内をできるだけフラットにするだけでなく、手すりの設置・滑りにくい床材を取り入れるなど、高齢者の身体能力に配慮し、事故を予防する措置が求められます。
4.ワンフロア生活の実現
ワンフロアで生活できる間取りにすることも一つのコツです。
平屋住宅はバリアフリー設計に適していますが、2階建てでも1階に高齢者の居住空間を設けることで、快適な生活が可能です。
平屋住宅はバリアフリー設計との相性が良いのでおすすめですが、2階建て住宅でも高齢者の居住空間を1階部分にまとめるといった工夫を取り入れることで、お互いが暮らしやすい生活空間を実現できます。
5.車椅子の通行・回転を考慮
車椅子使用を想定した場合、廊下幅は90cm以上が望ましいとされています。
ゆとりをもって移動するためにできるだけ余裕を持たせることをおすすめします。
□バリアフリーの間取りにするなら気をつけたい3つのポイント
*具体的なニーズに合わせる
被介護者の体格や状態によって、必要なスペースや設備が異なります。
家族全員の意見を取り入れながら、最適なプランを検討することが大切です。
室内に設置する設備や手すりを選ぶ際は、介護者と被介護者、それぞれの意見を踏まえるようにしましょう。
*スロープの傾斜・長さの確認
法律でスロープの傾斜や長さが定められています。
これを守るだけでなく、使用者の安全を最優先に考えることが必要です。
よくあるのが、玄関の入口にある段差に沿ってスロープをつけたものの、長さが足りず傾斜が急過ぎて使えない事例です。
お客様自身が将来的に車椅子・杖を使って、スロープを昇り降りする場合も想定し、角度や長さを検討しましょう。
*空調効率の考慮
大きな空間を設ける場合、空調の効率が下がる可能性があります。
快適な住まいを実現するためにも、空調効率を考慮した設計が求められます。
室内の移動のしやすさを重視しすぎてしまうと、空間が大きくなり空調効率が下がることも留意しておきましょう。
冷暖房の効率を考慮しつつ、適切な間取りを検討することが大切です。
□まとめ
バリアフリー住宅は、家族全員が安心して暮らせる住まいを実現するためのものです。
その魅力を最大限に引き出すためには、上記のコツや注意すべきポイントをしっかりと把握し、計画的に家づくりを進めることが大切です。
家族全員が快適に過ごせる住まいを目指しましょう。
長野市周辺で、バリアフリーの間取りを検討されている方は、お気軽に当社までご相談ください。