シロアリ被害は、多くの家の所有者が直面する可能性のある問題です。
新築の家を建てる予定の方や、シロアリ被害を不安に思う方にとって、効果的な対策を選択することは重要です。
今回は、シロアリ対策としてのベタ基礎と布基礎の、その特性やメリット・デメリットについて解説します。
□シロアリ対策に欠かせない基礎って?
*ベタ基礎について
・メリット
ベタ基礎は家全体を均一に支えるため、一部だけが不安定に沈下する不同沈下が起こる可能性は低いです。
これにより、建物の寿命が延びる可能性があり、長期的な安全性が向上します。
また、地面全体をコンクリートで覆うことで、地面からの湿気やシロアリの侵入を効果的に防げます。
これにより、家の中の木材がシロアリの被害を受けるリスクが大幅に低減します。
・デメリット
ベタ基礎の特徴は、使用するコンクリートの量の多さにあります。
使用量がコストに比例することから、初期投資に必要なコストは布基礎よりも高いです。
ただし、コストが高いことを理由にコンクリート内の鉄筋の量を減らすと、強度が弱くなってしまいます。
鉄筋の量をしっかり確認することで、建物の安全性を確保できます。
*布基礎について
布基礎は、地面にコンクリートを逆T字型に打ち込む基礎のことを指します。
・メリット
前述したように、ベタ基礎よりも使用する鉄筋コンクリートの量が比較的少ないため、初期投資を抑えられます。
そのため、低い予算内での家づくりを考えている方におすすめです。
布基礎は点で建物を支えるため、一部のポイントではベタ基礎よりも強度が高い場合があります。
特定の部分において耐久性が向上するのも1つの特徴といえるでしょう。
・ デメリット
布基礎は家を点で支えていることから、ベタ基礎に比べて耐震性が劣ります。
地震の多い地域では、特に注意が必要です。
また、家と布基礎の境目には隙間があることから、隙間部分のシロアリの侵入や、湿気がこもることへの対策を別途施す必要があります。
□家の基礎を選ぶならどっち?
・コスト面
近年、ベタ基礎と布基礎のコストの差は縮まってきていますが、未だ布基礎の方が低コストで施工を行えます。
それぞれの特性やメリット・デメリットを考慮して、最適な選択を行うことが大切です。
・耐震性
布基礎は家を支えている一部のみは強度が高いものの、全体としての耐震性はベタ基礎の方が優れています。
地震のリスクを考慮して、適切な基礎を選択することが重要です。
・湿気やシロアリ対策
ベタ基礎は湿気やシロアリ対策として有効ですが、適切な対策を行わなければ意味がありません。
定期的な点検やメンテナンスが必要となります。
・工程・工期
基礎の工程は、ベタ基礎・布基礎のどちらも土を掘り、砕石を敷き、コンクリートを打つという流れです。
しかし、それぞれの基礎によって、工程の詳細や工期が異なる場合があります。
□まとめ
シロアリ対策としてのベタ基礎と布基礎にはそれぞれの特性やメリット・デメリットがあります。
家の安全や快適性を確保するためには、これらの特性を深く理解し、適切な選択を行うことが重要です。
家を建てる際の基礎選びは、長期的な安全性や快適性に大きく影響することから慎重な検討が求められます。
長野市周辺で基礎の施工を検討されている方は、ぜひ当社までお問い合わせください。